伊豆で旅行すべきエリアと特徴について考えてみる

 

伊豆で旅行すべきエリアと特徴について考えてみる

伊豆と言っても大変エリアが広いです。
そこで伊豆の旅行すべきエリアの特徴について考えてみたいと思います。

そこからどんな人が行くべきなのかについても考察したいと思います。

 

  • 熱海:リゾート→ アクセス・温泉の歴史を求める人
  • 伊東/伊豆高原:別荘地→ 離れの宿や家族/子連れの人
  • 東伊豆:海が近い→ 海が好きな人・海を眺める旅館に泊まりたい人
  • 下田:明るい→ 海が好きな人・海水浴をしたい人
  • 伊豆長岡修善寺:古い温泉街→ 歴史や風情を楽しみたい人
  • 月ヶ瀬/湯ヶ島/吉奈:山間→ 静かに過ごしたい人
  • 西伊豆:田舎→ 田舎の港町の雰囲気を楽しみたい人

 

熱海

正確には伊豆ではないかもしれませんが、伊豆半島の入り口にある有名な温泉地なので紹介します。
熱海は温泉地として有名で北部の伊豆山エリア、熱海エリアに分かれています。

伊豆山エリアは歴史が深く、日本三古泉の1つに選ばれています。
走り湯という珍しい横穴式の温泉があり、ここで足湯に入ることもできます。

熱海市街地前にリゾートマンションやホテルが立っているエリアが伊豆山です。
ここは車でのアクセスが良く、また多くの方が熱海市街地の方へ向かうためやや穴場の温泉地です。

 

熱海エリアはかつて徳川家康が愛した温泉であり、ここは関ヶ原の戦いの前やその後の江戸幕府を開いてからも何度かお湯を取り寄せたことで知られています。
「おくみ湯」といって熱海の温泉を江戸まで運ばせたという記録があり、それだけ熱海の温泉は徳川家康に愛されていたといいます。

 

市街地や山の高台、熱海城の裏手など温泉宿が散在しているので何度訪れても楽しいエリアです。
特に明るいリゾート地で過ごしたと考える人は熱海はおすすめです。

 

伊東と伊豆高原

伊東(伊豆高原)は熱海に次いで伊豆では大きな市です。
伊東と伊豆高原は熱海と同じようにほとんどの列車が停車します。

伊東についてはJR伊東線のため湘南新宿ラインの直通列車があります(2021年現在)
静岡県の伊東から栃木県の宇都宮や群馬県の高崎まで行けるほか、宇都宮や高崎からも電車に乗ったまま寝過ごせば伊東へ行けるという意外と面白い駅です。

 

伊東と伊豆高原は別荘地ということもあって、離れの宿が多いエリアです。
伊豆高原は一碧湖周辺から赤沢付近まで広く、敷地があるためゆったりと過ごせる旅館が多いです。

 

この周辺は宿も高級なものが多く、露天風呂付きなど豪華なものも多いです。
熱海に次いで伊豆では高級な温泉宿が集中しています。

ただ高原(大室山の噴火の際の溶岩)の上に土地があるため、海が遠く、眺めは良くない宿が多いです。海をみることに関しては伊豆高原はあまりおすすめできません。

 

また伊豆高原は伊豆の中でも体験型施設が多いことが特徴です。
ガラス工房や陶芸といったお子さんと楽しめる体験型施設や美術館や博物館が多いのもこのエリアの特徴です。

伊東と伊豆高原のエリアは

 

東伊豆

東伊豆は伊豆高原の赤沢を過ぎて伊豆北川〜大川〜熱川〜稲取〜今井浜〜河津付近のエリアです。
ここは断崖絶壁が多く、地形上の特徴として「海の見える温泉宿が多い」ことが挙げられます。

熱海や伊東、伊豆高原のような開けた平坦な土地が少ないため、海沿いの小さなスペースに建てられた温泉宿が多いです。
そういった地形から伊豆の海の見えるオーシャンビュー高級旅館が多く、熱海や伊東よりも眺望が良い高級宿が多くあります。

 

実は東伊豆は熱海や伊東よりも距離があるため「訪れる人が少ない穴場」になっています。
特に稲取や北川は海が見える宿が多く、さらに雰囲気も静かで寛げます。

熱海のようなリゾート地では落ち着かない人は東伊豆まで行くと伊豆らしい雰囲気を味わえると思います。
海が近い場所で過ごしたい人には東伊豆は旅行すべきエリアだといえます。

 

下田

ペリーが来航した歴史的な街ですが、海水浴場や金目鯛でも有名な観光地です。
特に下田の観光地として「龍宮窟」は有名です。

 

下田は南側が開けているので明るい海水浴場が多いです。
白浜が代表的ですが、外浦や多々度浜、弓ヶ浜など透明度が高い海水浴場があります。

それぞれの海水浴場に近いホテルや旅館があるため、選択肢も広いので選びやすい。
またアクセスが悪い分(東京から時間が必要)だけ、コスパの良いホテルも多いのでおすすめです。


さらに緯度が低いため(東京よりも南にあるため)、秋や冬も日差しや気温が暖かく感じます。
東京は寒いのですが、下田まで行くとやや温かく感じます。

夏はもちろんですが、意外と冬も楽しめるのが下田エリアの特徴です。

 

伊豆長岡修善寺

伊豆長岡修善寺は伊豆らしい情緒の残る温泉地です。
この中伊豆エリアは

など文学と関係が深いエリアです。
伊豆長岡は駅から離れた場所に温泉街があり、昔の雰囲気を残したような旅館が今でも残っています。
他の温泉地よりもリーズナブルな価格の宿も多く、また最近は伊豆縦貫道・伊豆中央道が開通したため、東京からのアクセスが良くなりました。

 

修善寺は竹林の小径や5つの橋で知られるように風情のある温泉地です。
新井旅館のように昔の雰囲気を残した温泉宿も多く、紅葉の時期には特に風情を感じられる場所です。

値段の高い宿も豊富で、伊豆でも格式が高い「あさば」旅館があることでも知られています。
意外と紅葉シーズンに宿泊すると料金が高い傾向にあるのでちょっと注意が必要な地域です。

伊豆の温泉地の中では風情がある場所です。
また車でのアクセスも良くなっているので自動車で行かれると東京からも楽です。

 

月ヶ瀬/湯ヶ島/吉奈

 中伊豆のさらに奥の地域で狩野川沿いの温泉地です。
ここは天城峠への入り口でもあり、のどかな田舎の風景に癒される人は多いはずです。

 

月ヶ瀬・湯ヶ島狩野川沿いにあり、吉奈はやや山間にあります。
狩野川は鮎釣りでも有名な地域で、日本でも非常に難しい釣り場として知られています。

 

最近は廃館が増えている湯ヶ島でも『伊豆の踊り子』で知られる川端康成は湯本館で執筆したように、歴史や文豪には愛されてきた地域です。
現在はひっそりとした地域にあるためか高級宿も多く、穴場の宿泊地になっています。

 

吉奈温泉は徳川家のお万の方が入湯し、懐妊したことから子宝の湯とも呼ばれています。

この3温泉地は近い場所にあり、さらに小さな温泉地です。
川沿いの山間にあるため少し自然を楽しみたい方にいいでしょう。

 

西伊豆 

西伊豆駿河湾に面した伊豆半島の西側の地域です。
ここは戸田・土肥・堂ヶ島・松崎などの温泉地があります。

 

海のそばに温泉地が集中しているため、海が見える温泉宿が多いことも特徴です。
東伊豆は料金の高い宿が多いのですが、西伊豆は相場が下がるのでコスパよく宿泊できる宿が多いです。
(ただアクセスが悪い分をどのように考えるかによりますが、それでも安く宿泊できることが多い)

 

伊豆の中では下田と同じように遠いことに加えて鉄道が敷設されていないのでアクセスが悪い地域です。
バスでも修善寺から1時間ほどかかるため自動車以外のアクセスはやや大変なエリア。

そのためか観光客が少ないので静かに過ごせる穴場の旅行先です。
熱海のような賑わいのある観光地より静かな海沿いを好む人には嬉しい場所です。

 

全体的に観光地化されていない場所が多いので観光スポットは少ないです。
またコンビニやガソリンスタンドもやや少ないので事前に場所を調べておく必要があります。

 

田舎の港町が残るエリアなので静かに過ごしたい方におすすめです。
また夕陽が綺麗なことから有名なエリアで、夕陽が好きな方も喜ばれるはずです。