中央道の小仏トンネル追加車線工事は「車線が足りない」と思う

E20 中央自動車道(八王子JCT-相模湖IC(付加車線上り))の進捗状況 | 高速道路の建設情報 | 高速道路の建設 | 事業案内 | 企業情報 | 高速道路・高速情報はNEXCO 中日本

 

中央道の小仏トンネルといえば「土日祝日に上下線とも大渋滞」を起こす渋滞スポットとして知られています。
東名の大和トンネルほどではなくとも、日本の高速道路の中では有数の渋滞スポットっです。

 

この工事計画を見て思ったことは「車線が足りない」んじゃないかということ。
これは東京へ向かう上り車線に1本新しい道路を付加するだけです。

小仏トンネルの渋滞にお世話になった身としては「多少は動くかもしれないが、抜本的な解決にはならない」と思います。

というのも、交通量に対して明らかに足りない。

 

たしかに中央道は東名よりも土日の交通量の多さが目立つ道路だと思います。
平日はまず小仏トンネルは渋滞しませんから1本だけにして節約したいのもわかります。

 

しかし、土日は山梨県や長野の観光地帰りの車が集中する場所ですから、むしろ3~4車線ほどのトンネルを新しく掘っても良いくらいの供給を確保すべきです。
3~4車線の新設道路があれば、どちらかを下り・上りとして運用し、旧来の車線を別の車線として運用し直すことです。

 

東名高速の大井松田〜御殿場区間は「左右ルート」がありますが、これは現在の上り線の3車線を新設し、旧上り線を下り線として供給しなおした歴史があります。

 

中央道もこれと同じように、新たに3〜4車線ほどの道路を新設し、従来の道路を下りまたは上りとして供給しないとやっていけないんじゃないかと思います。
八王子jct小仏トンネル~相模湖東icは山間で工事が非常に難航するような場所でしょうが、この区間こそ是非お金をかけてでもやるべき箇所だと思います。

 

またさらに言えば、小仏トンネルの渋滞は朝〜昼には下り線(小仏トンネルから圏央道の上下線+八王子icまで)で発生し、午後2時頃から上り線(小仏トンネルを先頭に談合坂まで)で発生します。
これにより圏央道も外回りも八王子JCTを先頭に相模原IC付近まで渋滞し、内回りもあきる野IC付近まで渋滞する事態になっています。

 

現在の上り線に1本追加工事では上り線の渋滞が解消できますが、下り線の渋滞はそのままです。
これでは圏央道を作った意味が土日にはなくなってしまい、北関東から湘南・伊豆・箱根への観光、また東海から北関東への物流ルートなどに影響が残ってしまいます。

 

圏央道は渋滞の多い首都を避ける迂回路として役に立ちますが、これでは圏央道の建設意義が弱くなってしまいます。
中央道の小仏トンネルは今や中央道だけではなく、圏央道にも影響を及ぼして、観光や物流に影響を与えているのです。

 

山梨県の観光地の河口湖・山中湖や甲府八ヶ岳、長野県の諏訪、霧ヶ峰、蓼科、松本、上高地、大町、白馬など首都圏からの大型観光地のためにも小仏トンネルはさらに3〜4車線は新設して欲しい。
利用者としてそう思います。

 

trafficnews.jp